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導入事例|広告ではなく「資産」を。ベンチャー企業VAMOが選んだ“ストーリーで伝える”広報戦略(後編)

ストーリーテラーズ VAMO

前編では、VAMOが抱えていた広報課題と“ストーリー発信”に踏み切った理由などについてお届けしました。

後編では、そこから生まれた「WAZAPEDIA(ワザペディア)」構想とストーリーテラーズの支援の内容についてお伝えします。

VAMOの“本当の強み”に気づいた瞬間

高野:ワザペディアの構想が出てきたのは、たしか5〜6月頃でしたね。どんなきっかけで生まれたのでしょうか?

三宅:VAMOを成長させていく過程の中で、改めて「うちの強みって何だろう」と原点に立ち返ったんです。そこで気づいたのは「登録してくださっているベテラン人財の皆さんが膨大なノウハウや経験を持っていること」だということ。

でも、その知見を私たちは十分に活かしきれていなかった。


現在、登録者は約250名。そのうち常時稼働しているのは50〜60名ほどです。では、残りの200名近い方々の経験をどう活かせるか。

「眠っている知恵を、もっと世の中に伝えたい」──

そんな想いから、ワザペディアの構想が生まれました。

高野:つまり、VAMOさんは単なる人材派遣会社ではなく、ベテラン人材が持つ技術や知恵を“言語化し、次世代に残す”存在になろうとしている、と。

三宅:そうなんです。規模では大手には敵わない。でも、私たちには「経験という知の資産」がある。それを日本の産業や地域の発展のために活かしたい。だったら、そのノウハウを文章にして公開していけばいい。そう思ったのが最初の一歩でした。

高野: 当時から、定例ミーティングでは毎回、三宅さんの構想がどんどん進化していくのを感じていました。本当に毎回どんどん、新しいテーマが出てくる(笑)。

三宅: いやぁ、いつも話がコロコロ変わって申し訳ないです(笑)。

高野: いえいえ、ストーリーテラーズも同じです。“朝令暮改”こそ、ベンチャーの醍醐味ですから(笑)。

ワザペディアという、新たな価値の創出

高野: こうして試行錯誤を重ねながら、最初の半年(1月〜6月)の取り組みが一区切りを迎えました。その後、契約を更新してくださった理由を、ズバリ、教えていただけますか?

三宅:一番の理由は、ワザペディア構想をしっかり形にしたかったからです。当時はまだ数本の記事しかなく、「これをちゃんと一つのメディアとして成立させたい」という思いがありました。

でも、それだけではありません。印象に残っているのは、まだ構想が“ふんわり”していた段階で相談したときのこと。

名前も決まっていなかったのに、ストーリーテラーズさんがネーミングやコンセプト案をまとめてくださって、「こういうイメージですか?」と提示してくださった。

それを見た瞬間、「そうそう、まさにこれがやりたかったんだ!」と思いました。

自分たちだけでは絶対にここまで整理できなかった。 “伝えたいよね”という感覚はあっても、それを言葉や形にしていくところまでは辿りつけなかったと思います。

高野:ありがとうございます。ちょうどその頃、三宅さんがピッチイベントに登壇されることになり、「それまでにワザペディアの記事を何本か揃えよう!」とみんなで必死に制作しました(笑)。

三宅: あのときは本当に無理をお願いしてしまってすみません(笑)。でも、ああいう“本気の追い込み”にも柔軟に対応していただけたのは、ありがたかったです。

ピッチでも反応が良くて、反響をお伝えしたときにオンラインミーティングで皆さんがすごく喜んでくださったのを覚えています。一緒に走ってくれる、その姿勢が嬉しかったですね。

枠を超えた伴走支援

三宅:あと印象的だったのは、社員の座談会を、社員がAIで記事化しようという企画が持ち上がったとき。その際に「AIでの書き起こしと記事化の方法」を説明する動画を作ってくださったことです。

正直、大手の制作会社なら「契約範囲外です」と言われて終わると思います。でも、ストーリーテラーズさんはそうではなかった。

どうしたら社員が自走できるか」を一緒に考えてくれた。 その寄り添い方が、本当にありがたかったです。

高野: あーそんなことありましたね…私も忘れてました(笑)。

三宅:会社ごとに合わせて柔軟に対応してくれるところが、本当にありがたいと思っています。もちろんストーリーテラーズさんにとっては大変だと思いますが…(苦笑)。

多くのマーケティング会社やライティング会社では、「決められたゴールに対して、指定された文章を書く」という形が一般的ですよね。

でも、ストーリーテラーズさんはそうではなく、“そもそもそのゴールをどう設計するのか”という段階から一緒に考えてくれる。

戦略や意図、目的の根っこまで掘り下げて議論してくれる。そういう関わり方をしてくれる会社は、なかなかないと思います。

高野: 確かに、そうかもしれません。一般的には「ライティングはライティング会社」「コンサルはコンサル会社」と役割が分かれていますが、私たちは、お客様が課題を感じているなら、その枠を超えてお役に立ちたいという想いで動いています。

もともと当社は、ライティング会社として始まりましたが、実際のところ「こうしたい」という意図やイメージが最初から明確な会社さんはほとんどありません。

だからこそ、“ふんわりとした想い”をどう言葉にしていくか。そこをゼロから一緒に考え、形にしていくことが多いんです。
気づけば、戦略設計の段階(川上)からご一緒し、記事という形でアウトプットをつくり、さらにはそれをどう広げていくかまで伴走している。

そうした一連の流れこそが、最近では私たちの強みだと感じています。

半分“社員”のような存在として

高野: こうしてお話を伺いながら改めて感じましたが、三宅さんの中には、言葉にしきれていなくても「こうしたい」「これは絶対にやりたい」という明確な意志がありますよね。

だからこそ、私たちも一緒に伴走できているのだと思います。

「広報はしたいけれども、何をやりたいのか、正直わからない…」という状態であれば私たちもなかなか動けませんから。

でも、VAMOさんには常に“進む方向”が見えている。その強い意思があるからこそ、ご一緒できて本当にありがたいです。

三宅:いやいや、必死なだけですよ(笑)。そうやって必死にやらないと会社は成長しないですから。

高野: うちも同じです(笑)。では改めて、ストーリーテラーズに頼んでよかったと思うのは、どんな点でしょうか?…ってまだ欲しがるんかいっていう。

三宅:やっぱり、日々変化する中で柔軟に寄り添ってもらえるところですね。ベンチャーは、毎日状況も判断も変わります。もちろん目指すゴールは変わらないけれど、そこに向かう“道筋”は常にアップデートされていく。

そんな中で、ストーリーテラーズさんはその都度、ちゃんと受け止めてくれる。同じベンチャーとしてのスピード感や流動性に共鳴してくれるのが、本当にありがたいですね。

伴走していただいて、もうすぐ1年を迎えますが、結果的にこの「WAZAPEDIA(ワザペディア)」がVAMOのブランドのひとつとして形になったのは大きな成果でした。

そして何より、それが“資産”として残る。

今後は、ベテラン人財の方々のコミュニティ「VAMO LIFE」でも活用する予定です。

記事を冊子化したり、プレゼン資料として使ったり──いろんな形に変えながら生き続けていける。そうした“資産ができた”ことは、本当に良かったです。

ベンチャー企業こそ、ストーリーを

高野: ありがとうございます。最後に、どんな企業様がストーリーテラーズの支援と相性が良いと思われますか?

三宅:  そうですね。うちのようなベンチャー企業やBtoBの会社はすごく相性がいいと思います。

知名度のない会社が広告に多額の費用をかけても、正直、すぐに成果は出にくい。でも、ストーリーで語れば、自社の存在意義や価値を伝えることができる。

そして、記事を作るだけではなく、意図を汲み取り、言葉になっていなかった部分を整理してくれる。ときには新しいコンテンツの企画まで一緒に考えてくれる。
そこが、ストーリーテラーズさんの強みだと思います。

ベンチャー企業がマーケティング責任者を一人雇うのは現実的に難しいですから、ストーリーテラーズさんのように“半分自社の中に入ってくれる存在”は、とても心強いですね。

高野: 嬉しいなぁ。まるで“言わせている”みたいになってしまいましたが(笑)。私たちも、こうして実際にお客様のお話を伺って発信していきながら、「ストーリーテラーズってこう活かせるんだ」とイメージしてもらえる方々を増やしていきたいと思っています。

本日は本当にありがとうございました!

 

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