前編では、Wantedly運用の立ち上げから、わずか半年で“東京デジマチーム第一号メンバー”が内定、入社に至るまでのストーリーをお届けしました。
後編では、その成功の背景にあった「日々の情報発信」と「ファンづくりの姿勢」、そしてナリコマが継続してWantedlyを活用していこうと決めた理由を深掘りしていきます。
採用を単発で終わらせず、組織の未来につながる資産として積み重ねていく―
その取り組みについて伺いました。
ミスマッチを起こさない発信

高野:Wantedlyだけでなく、日頃から採用サイトやSNSで積極的に情報発信されていたことも大きかったのだと思います。
ただ、そのうえで私たちのストーリーを読み込んでいただき、納得して選んでもらえたのは、本当に嬉しいですね。
私たちが制作するストーリーでは、良いことばかりは書きません。
例えば「やりがいがある」ということは、それだけ「責任も大きく、仕事の難易度も高い」ということです。
そしてナリコマは、4000名を超える組織でありながらスピード感やチャレンジ精神が強い。
いわば“ベンチャーの精神”を持った組織です。
そうした社風を理解したうえで入社してくださって、本当に嬉しいです。
北窓:しっかりリアルな情報が外に向けて張り巡らされているからこその出会いですよね。こうしたご縁を、これからも増やしていけたらと思います。
情報発信が生み出す「ファン作り」の土壌

高野:ナリコマの皆さんは、原稿チェックも含めて対応がとても早いんです。それが本当に助かっていますし、皆さんお忙しい中、当社と二人三脚で進めてくださることに、いつも感謝の気持ちでいっぱいです。
正直、広報は緊急性が高いものではなく、すぐ結果が出るものでもないので、後回しになりがちですよね…。
北窓:それは、現在のデジマチームや採用チームの中で「情報発信は本当に大切だ」という共通認識が育ってきたからだと思います。
ここ数年、自社から積極的に発信することで、ナリコマを理解してもらい、ファンをつくっていく意識が少しずつ醸成されてきました。
最近では「ホームページを見て応募しました」「Wantedlyを読んで共感しました」という方が増え、マッチングの精度も高まっています。
こうした成功体験から、
- 「たとえ短期的な成果に直結しなくても、情報発信そのものが貴重な広報資産になる」
- 「ファンづくりのプロセスこそが、長い目で見て精度の高い採用につながる」
という実感がチームに広がってきたんです。
その共通認識があるからこそ、レスポンスの早さにもつながっているのだと思います。
高野:素晴らしいですね!また常々思うのですが、 Wantedlyは「結果が出るまで時間がかかる媒体」というイメージがありますが、“ハマれば効果が出やすい”媒体でもありますよね。
確かに自社で育てていくという点では時間が必要ですが、今回のようにターゲットを明確にして、そこに向けて発信していけば、欲しい人材に出会えるわけですし。
北窓:そうですね。Wantedlyは「欲しい人材をピンポイントで獲得する採用活動」に向いていると思います。
「私たちはこんな会社で、こういう未来をつくりたい。その挑戦に参加しませんか?」
という訴求ができるのが強みですよね。
一般的な採用媒体は業種カテゴリーに縛られて、その枠を見た人にしか情報が届かない。でもWantedlyはその垣根を超えて、多様なユーザーに“会社そのもの”を知ってもらえる。
この特徴は嬉しいですよね。
高野:転職を今すぐ考えていなくても、「面白い会社はないかな」と情報収集目的で使っている方が多いのも、Wantedlyならではだと思います。
北窓:そうなんです。「ちょっと面白そうだな」と会社を知ってもらうきっかけになりますし、カジュアル面談がOKなので、一度話を聞いてみようという気軽さもあります。
また、たとえば営業職希望の方が当社のWantedlyを見たときに、
- 「マーケティングもやっているんだ」
- 「システム開発も進めているんだ」
という情報に触れられる。職種だけでなく、会社の全体像を理解してもらえるのは大きなメリットだと思います。
実際、ストーリーテラーズさんから 「会長と社長の対談や、新卒と本部長の座談会など、職種以外の社風が見えるコンテンツも増やしていきましょう」とご提案いただいたとき、とても納得しました。
他の採用媒体では「今回の採用に関係ない」と判断されがちな内容でも、Wantedlyなら自由に掲載できて、しかも資産として積み重なっていく。
採用条件や福利厚生だけでは伝わらない“会社そのもの”を深く理解してもらう情報こそ、今後さまざまな職種の採用に良い影響を与えるのではないかと期待しています。
Wantedly支援を継続した理由

高野:当初は半年間のご契約で、Wantedlyの開設支援と、東京デジタルマーケティングチームの第一号メンバー採用が目的でした。その後も継続いただき、本当にありがとうございます。
率直に、当社の支援を続けようと思われた理由をお聞きしてもよろしいでしょうか?
北窓:発信したいコンテンツがまだまだありましたし、「やり切れていない」という感覚があったからです。Wantedlyは「採用できたら終わり」という媒体ではなく、情報発信の場として長く使えるメディア。
コンテンツが積み上がってアーカイブ化されていく仕組みが、とても良いなと感じています。
それに、ストーリーテラーズさんが制作してくださるコンテンツのレベルが高い。私たちの伝えたいことが、きちんと読者に届く形に整えられていて、「もっと作っていただきたい」と素直に思いました。
高野:そう言っていただけて嬉しいです!
北窓:もう一つは、今回からオンラインで社員向けのライティング講座を開催してくださっている点です。社員の文章力向上までサポートしていただけるのは、本当にありがたいです。これは、他のWantedly運用代行会社さんにはあまりないサービスですよね。
記事クオリティが高く、ライティングに強いストーリーテラーズさんだからこそ提供できるのだと思います。
高野:外部委託するだけではなく、「自社側にライティングノウハウが蓄積されること」「社員さんが自分で書けるようになること」は、とても大切だと思っています。
北窓:ライティングって、どうしても我流になりがちです。だからこそ、プロの方からノウハウやポイントを教えてもらうことで、社員が得る気づきがすごく大きい。添削もしていただいているので、確実に社内にナレッジが溜まっていく実感があります。
いつかWantedlyを完全に内製化できるかもしれませんが、自己流で結果を出すには時間がかかります。
限られたリソースの中で、みんながマルチタスクで動いているからこそ、プロの力を借りながら「誰もがある程度書ける状態」をめざしたいと思っています。
高野:その時々のお客様の課題を伺い、最大限お応えしていく。お客様と同じチームとして、二人三脚で柔軟に動けることが、ストーリーテラーズの強みだと思っています。そう言っていただけるのは本当に嬉しいです。
北窓:「私たちはこうしたいのですが、ストーリーテラーズさんならどんな形で協力できますか?」と毎回ディスカッションし、それに対して新しい提案をいただける。
この関係性が、とても心強いんです。
社内では気づけなかった自社の魅力に出会える

高野:最後に、今後ストーリーテラーズに期待することがあれば教えていただけますか。
北窓:いま「ナリコマの魅力を掘り起こして言語化する」コンテンツを多面的に作っていただいていますが、ここにはとても期待しています。
というのも、私たち自身が気づいていなかった当社の魅力を、改めて教えてもらえることが多いからです。
御社にインタビューしていただき、記事として言語化してもらうことで、
- 「これは当たり前だと思っていたけれど、実はとても魅力的なんだ」
という発見が毎回あります。
自社の中にいると、どうしても見えないこと・気づかないことが多い。だからこそ発信もされずに埋もれてしまっている。
でも、第三者の視点で見てもらうことで、「これが魅力ですよ」と引き出して発信してもらえる。それが毎回勉強になりますし、純粋に面白いですね。
こうした発見が増えることで、私たちが今後つくるコンテンツの幅もさらに広がっていくと感じています。
高野:有難うございます!これからもナリコマさんの魅力を一緒に見つけながら、しっかり発信していきたいと思います。
本日は本当にありがとうございました!