資料請求・お問い合わせ

採用広報のネタがない?|実は入社前後の“ギャップ”の中にヒントがあるかも!

ストーリーテラーズ

「発信したいけど、何を書けばいいんだろう」
「ネタがないんですよね…」

採用広報や社内発信に関わる方から、ほんとうによく聞く言葉です。

うん、分かります。毎日のメイン業務がありながら、いざ「何か発信しよう」と思っても、パソコンの前で手が止まる。発信というのは「これが正解」というものがないからこそ、余計に難しいですよね。

でも、実はネタは“ない”のではなく、“見えていないだけ”ということが多いです。

たとえば、「赤いものを探して」と言われた瞬間、それまでは全く気にもとめなかったのに、急に街中の赤いものが目に止まるようになる。それと同じように、意識を向けると、ネタはちゃんとそこにあるものです。

社内では毎日いろんなことが起きているし、これまでにもたくさんの出来事があった。
それを“発信できる目線”で見つめ直すだけで、何気ない日常がネタに変わります。

採用広報の2つの軸

まず、採用広報には2つの大きな軸があります。

  1. 広く知ってもらうこと(拡散)
  2. 正しく知ってもらうこと(コンテンツづくり)

「広く知ってもらう」に関しては、X(旧Twitter)やInstagramのようなSNSと相性がいいですよね。
「正しく知ってもらう」に関しては、ブログやyoutubeといったコンテンツづくりです。

両方とも大切なのですが、順番をあえてつけるのであれば、まずは、“正しく知ってもらう”ためのコンテンツを揃えることが先。

ここが整っていれば、広く届けたときにもズレやギャップが生じにくくなります。

逆に、正しく知ってもらうコンテンツが乏しければ、どれだけ発信を頑張っても誤解されたり、意図がうまく伝わらないことが増えてしまう。

「思っていた会社と違った」「求人で見た印象と現場が違う」

せっかく相手に届いたのに、そんなギャップが生まれてしまうのは、もったいないですよね。

だからこそ、まずは“正しく伝わるコンテンツ”を整えること。
そのうえで広げていくこと。

この流れを意識していきたいですね。

「ギャップ」を探すことから始めよう

では、“正しく知ってもらう”ためのコンテンツ作り、つまりネタ探しのためのコツをお伝えしましょう。

おすすめは、入社前後のギャップを見つけることです。

たとえば、入社前は「この会社の仕事、なんか楽しそう」「先輩も優しそう」「残業も少なそう」と思われていたとします。

でも実際は、当然繁忙期もあるし、みんな必死に現場を支えているわけで。「楽そうだな」と思われていたとしたら、それはすでに大きなギャップが生まれているということです。

であれば、「楽ではないよ」という部分もしっかり伝える必要があります。

逆に、“良い意味でのギャップ”もありますよね。

「思っていたより温かい職場だった」「想像以上に先方のサポートが手厚かった」
そんなエピソードも、立派なネタになります。

もし社内で仲間に話が聞けるなら、ぜひ聞いてみてください。
「入社前と入社後でどんなギャップがあった?」と。

きっといろんな答えが返ってくるはずです。(たまに愚痴大会になるけど、それも含めてリアルな声ですね笑)

そのギャップを拾い集めて「うちはこういう会社なんですよ」ということを、1記事1テーマで伝えていくだけでも、結構記事は何本も発信できるはずです。

ペルソナより、いま目の前の現実を

少し話は変わりますが、マーケティングにおいては「ペルソナを設定してターゲットを明確にすることが大切だ」と言われます。

それはもちろん大切です。でも実際は、最初からバシッとペルソナを描ける会社は、そんなに多くはないように思います。

以前からマーケティングに力を入れていて、ブランド戦略が整っている企業なら別ですが、この記事を読んでくださっている方々の中には、「自社はそこまではいってないかなぁ…」という方も多いかもしれません。

そんな中で「ペルソナは“25歳・第二新卒・成長意欲が高い人」といった人物像を無理に描こうとしても、現実味がなくなってしまう。

え、っていうか、そんな人、本当にいる?」と(笑)。

ですから、無理にペルソナを設定しようと頭を悩ませて、記事を書く前の時点でつまづいてしまうよりも、まずは今実際に起きているギャップを洗い出すほうが、ずっと簡単かもしれませんね。

また、現状起きていることを出発点にしたほうが、伝える言葉にも説得力が出るものです。

noteを始めた企業さんのギャップ

以前から採用広報をご支援している建築系の会社様。

店舗の改修工事から間取りの設計まで、幅広く手がけている企業です。
その企業の採用サイトはとてもスタイリッシュでかっこいい雰囲気が漂っていました。

ところが、面接後、もしくは入社後に「想像していたのと違った」という声がとても多く聞かれたのです。

理由を聞いていくと、

「こんなに仕事の幅が広いと思っていなかった」
「一人前になるまで時間がかかる」

などなど…つまり、“仕事内容が思っていたのと違う。仕事内容に関するギャップ”がとても大きかった。

そこで、仕事のリアルを伝えるシリーズをコンテンツとして作ることにしました。
実際社員さんがどういう仕事をしているのか、1日の流れはどのような感じなのか…

“カッコいい話”ではなく、“実際の話”です。

その記事を、実際の面接の前に応募者に読んで頂くことで、随分と仕事内容に関するギャップが解消されるようになりました。

案外、「こんな普通の内容でいいのかな?自分たちの仕事内容を伝えるだけでいいのかな?」と思うような内容でも、求職者側からみると、立派なコンテンツになるものですよね。

自分では気づけない強みもある

ネタを探す上でもう一つ感じることがあります。
それは、「会社には、自分たちでは気づけない強みが必ずある」ということです。

先ほど例にあげた会社さんも、「うちの事業は広く浅く網羅しているけれども、深堀りができていない。ちょっと中途半端かもしれません…」と話されていました。

でも、お客様の立場から見れば、広く網羅できているということは“どんなことでも、とりあえず相談すれば何でも解決してくれる存在”。

これはあの会社に聞けばいいのか、この内容は別の会社にお願いするのか…という面倒から解放されるわけですから、お客様からしたら、こんなにありがたい存在はありませんよね。

その結果、この企業はリピートや紹介で仕事がどんどん増えておられます。

「広く浅く…かもしれません」とおっしゃっていましたが、「この会社に頼めば何でも解決してくれる」という状態は、簡単に作れるものではありません。

実際、その姿勢が評価されてお客様が増えているのだとしたら、それは立派な会社の強みです。

でもこれは、自社の中だけではなかなか気づくことができない。だからこそ、第三者の目線が必要になります。

お客様が自分たちでは気づけない魅力に光を当てる。
それも、私たちが担う大事な役目だと思っています。

ネタは、すでに社内にある。目の前に転がっている!

「ネタがない」と感じるものですが、実は足元にネタが転がっています。

日々の出来事、社員の声、働く中で感じたリアルな感情。
それら全部が、誰かにとって価値のあるストーリーになります。

そうすると、会社の“らしさ”が自然に浮かび上がってきます。

ネタ探しは、机に向かって「さて何を書こうか…」と悩むことではなく、日常の中でアンテナを立てて、一見ネタじゃなさそうなところを拾い上げていくこと。


ちょっと視点を変えるだけで、「あ、これも発信できるやん!」と気づく瞬間がきっと増えていくはずです。

と言いつつ私もこのブログのネタ探しに毎日必死ではありますが(笑)
ぜひ一緒に、一つ一つ積み上げていきましょう!

ストーリーで
採用とブランディングを
加速させる会社

ストーリー記事作成に関することなら
お気軽にご相談ください。
資料請求やお見積もり依頼も可能です。