
ストーリーテラーズの立ち上げのきっかけは、チームエナジー株式会社という会社の代表である中村さんという方から、今年の6月に声をかけて頂いたことでした。
中村さんとは、私の1社目の起業準備期に経営者の交流会でお会いし、かれこれ15年ほどのお付き合いになります。まだ20代半ばで、右も左も分からず勢いだけで突っ走っていた頃に大変お世話になり、出産後数年はメールで近況報告をさせていただくなどしていました。
今年の6月までの私は正直「ここ数年は、仕事はぼちぼちでいい」と思っており、家族や周囲にもよくそんな風に話していました。
子どもが7歳(小学校)、4歳(幼稚園)、1歳という状況。14時には次女のお迎えに行き、15時には長女が帰宅し、1歳の長男は、絶賛後追い期。
「こんな中で仕事を増やすのは無理だなぁ…今は積極的に営業をかけず、ほそぼそと仕事を続けておこう」と決め、ぼちぼち仕事をしていたのですが…。
そんな矢先、お世話になっている方から、
「高野さんにピッタリのお仕事がある。今は子育てが忙しいかもしれないけど、一度話を聞いてみるだけでもどうですか?」
とお声がけいただいたのです。
聞けば、起業当時からお世話になっている中村さんからのご相談とのこと。まずは、話を伺ってみるという軽い気持ちで、オンラインの打ち合わせを設定いただきました。
「久しぶりやな−!元気にしてるかー!初めて会った頃は、独身でガンガンにやってたのに、気づけば3人のお母さんかー!」
などと他愛もない会話から始まり、仕事の話になった時、中村さんにこんな風に言われました。
高野さんにこういう仕事を頼みたいのだけど、ニーズが結構ありそうだから、きっと高野さん一人じゃ受けきれないようになると思う。だから、会社を設立したらどうかな?チームエナジーのグループ会社として会社を作り、高野さんはその会社の代表になるのがいいと思うんだ。
と。
「えっ!!か、会社を作るんですかっ!」
あまりの展開に驚き、打ち合わせを終えた後も、しばらく興奮で手の震えが止まらなかったのを覚えています。(興奮し過ぎですねw)
中村さんからは「ちゃんとご主人とも相談して、ゆっくり考えて、自分が納得できたら返事をくれたらいいよ」と言っていただきましたが、なにせ私は猪突猛進な性格なので、夫にすぐ話をし、その日中に「やります!」と返事をしました。
半年前であれば、このお話を頂いたとしても、確実にお断りしていたと思います。子育てが大変で気持ちに余裕がなく、新たなものが入ってくる余地など全くなかったからです。
ただお話を頂いた6月は、3人目の長男も成長し、ほんの少し、ほんの少しだけ、気持ちに余裕が生まれ始めている時期でした。
成功するかなんて分からないし失敗する可能性も大いにある。ゼロからイチを作ることは生半可な気持ちではできないし、そもそも仲間をどうやって集めればいいか、どんなサービスにするのか、3人の子育て真っ只中で果たして会社を作るなんてできるのか…など、不安もたくさんありましたが、
「これを逃したら、きっともう二度とこんなチャンスはやって来ない。やろう!」
そう思いました。
今までの人生もそうでしたが、「チャンスは少しフライング気味にやってくる」と感じています。いつもちょっとだけ、早いんですよね。
8割くらい準備や環境が整っているときに来てくれたら「できる!」と思えるのですが、6割くらいの状態でやってくる、一歩踏み出すには躊躇してしまう絶妙なタイミングでやってくるというか…(笑)
でも、そのチャンスが来た時に、自分の心の奥底がワクワクしていたら…不安よりもワクワクのほうが大きかったなら、それはきっと、飛び込めのサインだと思います。
ストーリーテラーズの立ち上げの話も、かなりフライング気味にやってきたわけですが、今思えば、あの時に勇気を出して飛び込んでよかったです。(とはいえ本番はまだまだこれからですがw)
子どもが生まれると、自分のことは後回しになることが多いですよね。「自分が今日やろうとしていたことが、できない、中断される、予測無く変更になる」なんて日常茶飯事。
この家事を終わらせて、仕事して…と段取りを立てていたとしても、子どもたちが「ママー○○が叩いたー!」「○○がうんち漏らしてる!」「お茶こぼしたー!」などと、自分たちのタイミングでやいやい言ってきますし、子どもが病気になれば、全ての予定が一瞬にして狂ってしまいます。
私も数年前は、やりたかったことが全く完了できないイライラをうまく消化できず、常に悶々としていました。ただ次第に、「できなくてもOK」と、多少は吹っ切れるようにはなっていきました。
と同時に、諦めることがうまくなりました。
自分のやりたいことはどうせできない、だからはなから期待しない。
無意識のうちに、自分の気持ちに蓋をして、気づかないようにして、「自分は本当はどうしたいのか」「自分は何を望むのか」という本当の気持ちに鈍感になっていったように思います。
そんな時、この話をいただたいのですが、そういった意味でストーリーテラーズの立ち上げは、自分の奥底に眠る気持ちを、もう一度引き出してくれるきっかけになりました。
子どももいるし、独身時代のようにガンガン動くことはできない。でも、やりたい。自分ができるところまで、チャレンジしてみたい!
ストーリーテーラーズは現在、サービス立ち上げの真っ只中。コアメンバー3名(サービス立ち上げやモニター企業へのサービス実施等を一緒に行うメンバー)と、フィードバックメンバー8名(サービスづくりについてアイデアをもらったり、サービス実施後に色々サポートしてもらうメンバー)で運営しています。
みんな、ストーリーテラーズ以外に自分の仕事を持ち、会社員として、フリーランスで働くなどしていますが、現在はメンバー全員が、子どもを持つお母さんです。
スタートアップというと、24時間365日仕事のことを考え、メンバーは会社と心中するつもりで進む。そんなイメージがあると思いますが(笑)、私たちにはそんなことは到底できません。
…というか、もう若くないのでそんな体力もありません(笑)
現在はコロナのこともあり思うように外出もできなかったり、子どもたちの小学校もいつオンライン授業に切り替わるか分からない中で、全て在宅で、自分ができる時間の中で、全力投球する方法をとっています。
歩みは遅いかもしれないけれど、今までの仕事で培ってきたスキルや、効率化のアイデアや、チーム運営の経験を生かして、制限があるからこそ頭を使って、新しいやり方を模索している日々。
まだまだチャレンジは始まったばかりですが、メンバーと共に、やれるところまでやりきって、皆さんにたくさん喜びを提供できる会社へと成長していければと思っています。
ストーリーテラーズは、「共感型採用を実現するWantedly運用代行」「価値や魅力が伝わるストーリー制作」を行っております。
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